2014年9月1日月曜日

今日のフレンチポップス ★ ジョニー・アリデイ:JOHNNY HALLYDAY / Noir C'est Noir (1966年)

 「ジョニー」といえば今の日本では(世界的に)ジョニー・デップだろうけれど、私はどうしてもジョニー・アリデイとなる。当時を知らない後追い世代ながら何故だか。10代で登場した衝撃的アイドルのアリデイを語らずして、フレンチ・ポップスもイエイエ(yeye)も始まらない。ジョニー・アリデイの本名はジャン=フィリップ・スメ(Jean-Philippe Smet)で1943年6月15日生まれ。1960年に音楽デビュー(50年代末から活動)。ロックの王者といえばローリング・ストーンズなのですが、アリデイの方がデビューは先で大病も克服し、2014年の今年もツアーが予定されている現役です。もう50年以上もの間ずっとスター。それもスーパースター!もうアリデイもシルヴィーもストーンズもボウイも...みんな凄いです!映画にもお若い頃から出演されていて、最近の年老いてからの風貌も独特の雰囲気で、昨今はハードボイルドな役柄も渋いかぎり。楽曲も切ないバラード曲などたまらないものが多数あります。


 アリデイの代表曲に大好きな曲は幾つもありますが、やはりこの「Noir C'est Noir」はモッド・テイストなカッコよさで大好きです。この曲はスペインのロス・ブラボーズ(LOS BRAVOS)という5人組バンドの1966年のヒット曲。モッズ(MODS)ナンバーなので英国でも大ヒットしたそうです。世界的なこのヒット曲を同じ1966年にジョニー・アリデイはフランス語でカバーされている。ロス・ブラボーズの原曲よりもジョニーの方がテンポが早く、やはりお声の力が違う。ロス・ブラボーズのファンの方には失礼なことですがまったくの私見です。

 フランスの音楽を好きだと認識して色々聴いてゆくなかで、驚く程に多様なスタイルがあることを知り今も学びは続いています。20代の頃にジョニー・アリデイよりも先にジャック・デュトロンに夢中になりました。大好きなフランソワーズ・アルディのご主人でもあること、大好きなセルジュ・ゲンスブールがプロデュースしたアルバムがあることを知ったりして。そして、アリデイはシルヴィー・ヴァルタンとご夫婦であった時期があり(凄かったことでしょう!スーパーアイドル同士のカップルだったのですから)、シルヴィーの軌跡を追うなかで、次第にアリデイの存在の大きさに気づき始めたようなのです。この年1966年にはアリデイの自殺未遂という事件もあったそうです。アイドルやスターで在り続ける人たちって大変だろうと凡人の私なりに想像します。それでも、紆余曲折あれども、第一線で活躍し続ける人達がいる。音楽に限らず、そんな人達が好きなのです。老いの美学かな。

Johnny Hallyday - Noir C'est Noir


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